宮藤です。
今回は、現代広告の心理技術101 という書籍のレビューをしていきます。
現代広告の心理技術101とはどんな本か?
現代広告の心理技術101の書籍情報
著者:ドルー・エリック・ホイットマン
出版社 ダイレクト出版
ページ数 全343ページ
価格 3700円
発売日 2011年12月
現代広告の心理技術101の内容をざっくり言うと
本書は発売日から年数は経っています。
しかし、ダイレクト出版の中では今でも新刊に負けずに売れています。
内容は現代の広告に用いられている消費者心理学の技術を扱っています。
その技術を用いて人をどのように販売という行動させるのか?
そのメカニズムを解説し、ビジネスへの応用のヒントを学ぶことが出来ます。
本書によれば、広告と消費者心理学の関係は次の通りです。
- 広告はコミュニケーションの一部であり、セールスは広告の一部である。
- そして説得はセールスの一部であり、心理的駆け引きは説得の一部である。
- つまり、コミュニケーション、広告、セールス、説得の全ては心理的駆け引きの一部ということになる。
- 従って消費者の心理的駆け引きの研究、即ち人間心理の研究こそが、消費者を行動させる事ができる。
言い換えれば次のような関係があるということです。
人間心理=心理的駆け引き>説得>セールス>広告>コミュニケーション
そして、人間心理を研究することが消費者を購買に行動させる事が出来る、それが本書のコンセプトです。
その上で人が広告を見るときにどういう心理が働くかという行動心理を徹底的に研究した上で、
- 広告を相手の頭の中に入る消費者心理の17原則
- 買わずにいられなくする41のテクニック
をまとめたのが本書となります。
本書は、文章で人を購買へと動かす技術であるコピーライティングと内容的に同じことを解説していると言えます。
そういう事情もあり、コピーライティングの学習図書として、アフィリエイターに好評のようです
現代広告の心理技術101とミリオンライティング(the million writing)の比較
本書はコピーライティングの定番の教材、宇崎恵吾氏のミリオンライティング(the million writing)と比較されることが多い書籍です。
しかし、両者は本の目的が異なります。
ミリオンライティング(the million writing)の強み
ミリオンライティングライティングは、コピーライティングというライティング教材です。
そして、セールスレターを書くための方法を解説した教材です。
ミリオンライティングの方は、ページ数は少ないですがコピーライティングのエッセンスを凝縮しています。
そして、アフィリエイトにおいてより実践的に作業しやすい構成となっています。
つまり両者を比較すると、アフィリエイトで活用しやすいのはミリオンライティングだと思います。
コピーライティングをこれから学習する人に、まずどちらを勧めするか?と尋ねられたら、私はミリオンライティングを勧めます。
そして、全部覚えて体得するほど身につけるようにとアドバイスします。
現代広告の心理技術101の強み
しかし、現代広告の心理技術101はミリオンライティングと比較して、優れている点は次の4点です。
現代広告の心理技術101は、ページ数が多く、テクニックや事例が豊富に紹介されている点はgoodだと思います。
- 紹介されていない内容が数多く解説されていて、やはり情報量では勝っている
- 心理技術に関する具体例が豊富に紹介されていますので、理解を深めるには役に立つ
- 本書の末尾の、レスポンスを急増させる101の簡単な方法は、箇条書きのリストですぐに使えるツールとなっている
- 更にお勧め図書の案内は、さらなる学習を進める上での橋渡しになっている
現代広告の心理技術101をお勧めする理由
しかし何の分野についても言えることですが、一冊の本や教材だけで一つの分野をマスターした人というのはまずいないと思います。
ネットビジネス大百科の木坂健宣氏は教材内のコピーライティングのパートで、国内外のコピーライティングの書籍を多く読んでいると述べています。
宇崎恵吾氏も公式ブログで、コピーライティングの書籍を多くレビューしています。
1つの事項の説明は、一人の作者の視点からの説明です。
作者が変われば同じ内容でも、その人独自の視点で説明の仕方も変わる事があります。
その結果、読者である情報の受け手も、新しい視点でその内容を捉え従来の理解を更に深めることが出来るのです。
その意味でも、
- コピーライティングを学んでいる方
- コピーライティングに限らず販売を学びたい方
は以上の観点から本書を読んで頂ければ参考になるのでは、と思います。